健康づくりのための身体活動について

2018/10/01 コラム

健康づくりのための身体活動について

身体活動とは、文字通り「体を動かすこと」ですが、健康づくりのための身体活動では、ウォーキングやジョギング、スイミングやテニスなどの「運動」を増やすことだけではなく、買い物や犬の散歩、通勤や床掃除などの「生活活動」を増やすことも勧められています。


では、健康づくりのために我々はどのくらい身体活動を実施すべきなのでしょうか?それを知るためにはまず「メッツ」という言葉を知る必要があります。メッツとは、身体活動時のエネルギー消費量が安静時のエネルギー消費量の何倍にあたるかを示す身体活動の強度を表す単位です。例えば3メッツのウォーキングを1時間実施した場合、3メッツ×1時間で「3メッツ・時」の身体活動を実施したことになります。

健康づくりの身体活動基準2013では、18~64歳までは3メッツ以上の強度の身体活動を毎日60分(23メッツ・時/週)、65歳以上の高齢者では強度は問わないものの身体活動量として毎日40分(10メッツ・時/週)を行うように目標設定されています。

階段を上る(ゆっくり)4.0メッツ
サイクリング(約20㎞/時)8.0メッツ

 

ご自身の日々の身体活動量を振り返り、不足しているようであれば少しずつ目標に近付けるように取り組んでください。なお、各身体活動のメッツにつきましては、健康づくりのための身体活動基準2013の参考資料である「生活活動のメッツ表」および「運動のメッツ表」をご参照ください(下表)。

 

「生活活動のメッツ表」および「運動のメッツ表」

(運動基準・運動指針の改定に関する検討会 報告書(厚生労働省)より引用)

参考文献

・奥恒行,柴田克己:健康・栄養科学シリーズ基礎栄養学改訂第4版,p.248(2012),南江堂,東京

・渡邊令子,伊藤節子,瀧本秀美:健康・栄養科学シリーズ応用栄養学改訂第5版,p.288(2015),南江堂,東京

 

 

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